叶姉妹とか神田うのとかデヴィ夫人とか、「それでも許される人間」て、確かにいると思う。普通の人から見たら完全に浮世離れしているけれど、何故か周りの人がそれを許してしまうというような。そういう人ってなりたくてなってるわけじゃなく、やっぱり天性のものなんだろう。普通の人たちが「それでも許される人間」にはなれず、「それでも許される人間」が普通の人にはなれないように。

GACKTもきっと「それでも許される人間」なんだろうなと思う。かっこいいけれどやっぱり普通とはちょっと違うし、あの人のしてることを他の人がやろうとしたらコメディーになってしまうと思う。何てったって寝室には窓がなくて滝が流れているというのだから。もし私が家を建てるときに窓のない滝のある部屋を作ったとしたら、きっと配管が壊れて部屋に水が溢れて溺死してしまうような気がする。それは私が「それでも許される人間」ではないからだ。
でもたとえ溺死しないとしても、やっぱり窓ガラスのない部屋なんて、普通は住みたくない。日光を浴びないで、GACKTはビタミンDをどうやって作っているんだろう、と余計な心配をしてしまう。それに布団とか、カビ生えたりしないんだろうかっていう発想自体、やはり一般庶民のものなんだろう。

GACKT、かっこいいけれど、やっぱり何だか遠い世界の人だ。